わが子を明るく健やかに育てるために(抜粋)

~少年非行防止のしおり Part40~  山梨県警察本部

13 いじめ
 いじめはもともと潜在化しやすい問題ですので発見しにくいのですが、最近は、暴力、恐かつなど犯罪に近いいじめが多くなってきているのが特徴です。
 また、インターネットを利用したいじめにも注意する必要があります。

◎いじめの種類
 〇一人を集団で取り囲み、殴る蹴るの暴力をふるう。
 〇気に入らない者同士を集団で囲み、中で戦わせて面白がる。
 〇持ち物を隠したり、壊したりする。
 〇集団で徹底して無視する。
 〇身体的特徴などをとらえて、みんなの前でしつこくののしる。
 〇金や品物を持ってくるよう強要する。
 〇インターネットを介して、悪口や誹謗・中傷を送信する。
 この他、身体的又は精神的に苦痛を与える等いじめは多種多様にわたっています。

◎いじめの特徴
 〇一般化・・・・どんな子も被害者にも加害者にもなる可能性がある。
 〇ゲーム化・・・遊び化し、さほど罪悪感を持たない。
 〇徹底化・・・・制止する者がいないため、残忍・陰湿化しやすい。
 〇潜在化・・・・いじめられている方もなかなか言わないのでいじめが見えにくい。
 〇集団化・・・・みんなで一人の子をいじめ、責任回避に走る。

◎こんなサインがでたら要注意
<家庭でのサイン>
 〇性格が暗くなり、口数が少なくなる。
 〇家庭から品物やお金を持ち出す。
 〇よく物がなくなる。
 〇衣服が汚れていたり、けがをしていることがある。
 〇学校に行きたくないと言いだす。
 〇登校時間になると突然熱が出たり、体の具合が悪くなる。
 〇学校を早退してくる。
 〇外で遊ぶのをいやがり、部屋にとじこもって考えごとをしている。
<学校でのサイン>
 〇職員室のまわりをウロウロする。
 〇一人ぽつんとしている。
 〇机や椅子が壊される。
 〇所持品や机などに落書きされる。
 〇何か事件が起こるとその子のせいにされる。
 〇失敗すると大きな声で笑われる。
 〇正しい意見なのに支持されず、やじがとんだりする。
 〇無断で遅刻や早退をする。

◎家庭での対応
 〇子どもの生活態度をよく見てください。何か異変に気付いたときはいじめを心配してください。
 〇何でも話し合える雰囲気づくりに努めて下さい。子どもの相談相手になり、解決の方途を一緒にさがして下さい。
 〇日ごろから善悪のけじめをつけ、人をいたわる優しい心を育てて下さい。
 〇いじめを知ったら早いうちに関係機関と相談し、芽のうちに摘みとることが加・被害者ともに禍根のない青春を送れることになります。
 〇親は、子どもを多面的に評価するよう心がけ、個性・特性を伸ばし、人それぞれが持つ様々な良さを見出してやることが大切です。
 〇子どもにとって、親はとにかく頼りになる存在でなくてはなりません。

◎被害者や周囲がいじめを語りたがらない
 〇いじめられていることはなかなか言わない。家庭や両親の前では弱い子ではなく、明るく良い子でいたいから。
 〇いじめられっ子ではないという少年特有の自尊心が大きいため、周囲に相談しない。
 〇周囲に話しても解決できないと諦めている。
 〇いじめる子から強引に万引き等をさせられても自分がやったと言い切る。仕返しがこわい。
 〇自分がいじめの加害者に立候補することによって、それ以後のいじめから逃れ、逆にいじめる側に回ることもある。
  処世術である。だからいじめをとがめられても、「俺たちは遊んでいるだけだよ。」と言って逃れてしまう。
 〇「私は今の仲間が好きだ。好きで入っている。」と言い切る。
 〇集団の裏切り者、密告者と見なされ、集団から切り捨てられ、今度は自分が集団から無視されることへの恐ろしさがある。
 〇自分がいじめられていないから、たいしたことも思わず、辛さも理解していない。

 最近、いじめが少年たちの生活に溶け込んでしまっていて、ますます外から見えにくくなってきています。いじめが増加しているということは、少年たちのストレスが高まっているということでしょうか。